転職活動はきちんとスケジュールを組んで計画的に進めなければなりません。初めて転職する看護師は分からないことも多いかと思いますので、どのように準備すればいいかをあらかじめ確認しておきましょう。
転職活動のステップは「事前準備」「情報収集」「書類作成」「応募・面接」「内定」「引継ぎ・退職」の6つに分けられます。平均的な転職活動期間は「事前準備」~「内定」までで3週間から1ヵ月程度です。一般企業では3ヵ月程度が目安なので、それと比べると看護師の転職活動は短期決戦であることが分かります。期間が短い理由として挙げられるのは、「面接が1回のみであることが多い」ためです。また、書類選考から面接までのスピードが速い点も活動期間が短くなる要因として挙げられます。これは、現職を続けながらの転職活動であっても同様です。
内定が出てから入職までの期間は職場によって異なりますが、人手不足の職場はすぐに働いて欲しいと考えています。そのため、内定を得られそうなタイミングで退職の意思を告げ、内定後に正式な退職手続きをし、1ヵ月程度の引継ぎ機関を経て退職しましょう。
最初に大まかなスケジュールを決めます。その際は時系列順に考えるのではなく、逆算式で計画を立てるようにしましょう。転職活動は現職の忙しさや求人市場の動向などの影響を受けやすく、思い通りに進まないことも少なくありません。そのため、「いつから転職活動を始めるのか」ではなく「いつから新しい職場で働くか」というゴールを設定する必要があります。転職活動を始めて3週間から1ヵ月程度で内定を得て、1ヵ月の引継ぎを経て退職と考えるのであれば、少なくとも設定したゴールの時期から2ヵ月前には始めなければなりません。
転職活動で陥りやすいのが、希望する条件をすべて満たす職場が見つからず転職活動が長引いてしまう状態です。確かに需要が高い職種なので好条件の求人も多いです。しかし、どの職場にも必ずメリット・デメリットの両方が存在することを忘れてはいけません。そのため、100点の職場はないことを前提に優先順位をつけていく必要があります。希望条件の中から「これだけは譲れない」という条件を絞り込み、求人を探すようにしましょう。
上記で紹介した手順で転職活動を進められればスムーズに新しい職場へ移れるでしょう。ただし、スケジュールを決めてもそれを守れなければ意味がありません。そのため、手帳やスマホのアプリを活用してスケジュール管理をすることをおすすめします。また、転職者を無料でサポートしてくれる転職エージェントを利用すれば、負担なく転職活動を進められます。