人間関係に悩む看護師へ

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面倒な人間関係への対処法

面倒な人間関係への対処法

人間関係に悩んでいるということはつまり、苦手な人がいるということです。そこで一度考えてほしいのが、「無意識のうちに必要以上に避けている」状態になっていないかどうかです。人間関係で悩んでいる看護師は、まずは「あいさつ」「報告・連絡・相談」などを意識してみましょう。

日頃から意識しておきたいこと

あいさつは相手が自分を認識するためのコミュニケーションツールの一種です。些細なことですが、日頃から意識してあいさつすることで徐々に人間関係は良好になっていきます。同じ人と接触する回数が増えることで好印象を持つようになる「単純接触効果」という心理学的な根拠もあります。たった一言あいさつするだけで人間関係の悩みが減るのであれば、やらない手はないでしょう。もちろん、怖い上司や嫌いな同僚に声をかけるのは憂鬱な気分になります。あいさつをして無視されるくらいなら、最初からしない方がいいと思う人もいるでしょう。しかし実際には、あいさつをされることに対して不快感を覚える人はほとんどいません。面倒に感じるかもしれませんが、自分から積極的にあいさつしてみましょう。
また、看護師はチームで動いています。そのため、報告・連絡・相談、いわゆる「ホウレンソウ」が非常に大切です。苦手な人に話しかけるのは勇気がいりますが、ホウレンソウを徹底していなければ業務が滞ってしまいます。その結果、相手からは「仕事が遅い」「ミスが多い」などの印象を持たれてしまいます。過剰に話しかける必要はありませんが、委縮せずに必要最低限のホウレンソウはしておきましょう。

味方を増やす

苦手な人に上手く対処する術も大切ですが、それ以外にも「味方になってくれる人を増やす」という方法もあります。同僚の看護師だけでなく、上司や医師などに積極的に話しかけてみましょう。自分から心を開いて話しかければ、相手も受け入れてくれます。そうして、何かあった際には協力してくれる人を増やしていくことをおすすめします。味方が増えれば周りが仕事を手伝ってくれるので、業務効率も上がります。

必要なマインド

苦手な人と接する際は、あらかじめ自分のマインドをセッティングしておきましょう。まずは、「割り切る」気持ちを持つことが大切です。仕事なので仕方ないと割り切っていれば、余計なストレスを感じることはありません。また、「距離感を保つ」ことを意識してください。仲のいい友人や家族でも、ずっと一緒にいれば必ず何らかのトラブルが発生します。人間関係を良好に保つためには、適度な距離感が必要なのです。