怒りの感情にはいくつかの種類があります。自分はどのような場面で怒りを感じやすいのかを理解した上で、上手に対処していきましょう。
怒りのタイプは6つに分けられます。まずは自分の怒りのタイプを診断しましょう。診断を受ける際には、質問に対して可能な限り直感的に答えるようにしてください。
「Q1.世の中には尊重すべき規律があり人々はそれに従うべきである」「Q2.納得のいくまで物事を突き詰めたい」「Q3.自分に自信がある」「Q4.自分にはリーダー的なポジションが合う」「Q5.人の気持ちを間違って理解していたという経験がよくある」「Q6.すぐには解決できない強いコンプレックスを持っている」「Q7.大小に関わらず不正は見逃されるべきではない」「Q8.好き嫌いがはっきりしている」「Q9.自分はもっと評価されるべきだ」「Q10.いいたいことはっきりいうべきだ」「Q11.自分で決めたルールを大切にしている」「Q12.人からいわれたことを素直に聞くのが苦手だ」
以上の質問に対し、「まったくそう思う(6点)」「そう思う(5点)」「どちらかというとそう思う(4点)」「どちらかというとそう思わない(3点)」「そう思わない(2点)」「まったくそう思わない(1点)」からそれぞれ当てはまる回答を選んで点数をつけてください。そして、下記の組み合わせで回答の点数を合計し、最も点数の高い項目があなたの怒りのタイプとなります。同点の項目が複数ある場合は混合タイプです。
「Q1+Q7」の合計が最も高い人は「公明正大タイプ」、「Q2+Q8」の合計が最も高い人は「博学多才タイプ」、「Q3+Q9」の合計が最も高い人は「威風堂々タイプ」、「Q4+Q10」の合計が最も高い人は「外柔内剛タイプ」、「Q5+Q11」の合計が最も高い人は「用心堅固タイプ」、「Q6+Q12」の合計が最も高い人は「天真爛漫タイプ」です。
「公明正大タイプ」は使命感が強く秩序やルールを重んじる傾向がある一方で、他者が間違っていることをしていると強い怒りを感じます。自分に迷惑を被らない物事に対してまで怒らないために、怒る必要のあることとそうでないことを線引きするようにしましょう。
「博学多才タイプは」向上心があり完璧主義者です。物事を好きか嫌いかで極端に判断するため、優柔不断な人に対して怒りを感じます。そのため、世の中には白と黒で判断できるものばかりではないことを理解し、様々な視点から物事を見つめる力を身につける必要があります。
「威風堂々タイプ」は自尊心が高く人前でも堂々としています。他者をリードする力がある一方で、自己中心的で威圧的になってしまう傾向があります。そのため、一方的に自分の要求を押しつけるのではなく、相手にも行動の選択をする「権利」があることを理解しましょう。
「外柔内剛タイプ」は柔和な雰囲気を持ちながら内側には強い意志を持っています。責任感がある一方で思い込みが激しく、物事に対して頑なになる傾向があります。自分だけのルールに囚われて事実をゆがませず、まっすぐ物事に向き合う姿勢を持ちましょう。
「用心堅固タイプ」は慎重に行動して人との衝突を避けようとする反面、相手のことを信用できず疑心暗鬼に陥りやすい傾向があります。用心深さは猜疑心につながり人間関係の悪化を招く恐れがあるため、他者にレッテルを貼らずに目の前の相手を理解する姿勢を持ちましょう。
「天真爛漫タイプ」は自分の気持ちに素直で目標達成に向かって突き進みます。自分の主張が通らない場面に遭遇すると強い怒りを感じ、独裁的になってしまう傾向があります。そのため、他者を強引に動かすのではなく、あくまで自分は脇役と考えて相手を尊重する姿勢を持ちましょう。