ある程度経験を積んだ看護師は後輩指導を任されることになります。後輩が思うように育たなかったり、ミスが多いことにイライラしたりすることもあるでしょう。ここでは、後輩指導に悩んでいる看護師に向けて普段から意識すべきポイントを紹介します。
まず、後輩との接し方で意識すべきポイントを見ていきましょう。もし思い当たる部分がある場合は改善に向けて努力してください。後輩からすれば、目上の先輩に対しては気を遣います。日常会話でさえ緊張してしまう後輩もいるでしょう。そのため、後輩と接する時に自分が威圧感を出していないかどうかを振り返ってみてください。まるで友人のように接するのはよくありませんが、ある程度オープンな姿勢で話しかけやすい雰囲気を作りましょう。後輩からのホウレンソウを待つだけでなく、時にはこちらから「○○の件はどうなっていますか」「分からないことや困っていることはないですか」と話しかけるようにしてみてください。
また、相手に共感してポジティブな言葉をかけるようにしてみましょう。経験が少ない看護師は当然ながらミスをします。落ち込んでいる後輩に向かって追い打ちをかけるように責めたり一方的に怒ったりすると、より関係は悪化してしまいます。もちろん、人の命を預かる責任の大きい仕事なので厳しく接しなければならない場面もあります。そのため、注意すべき点はきちんと注意した上で、その後にポジティブな言葉で励ましてあげるようにしましょう。その際は相手に共感することがポイントになります。「確かにあの状況では難しいですね」などと寄り添う姿勢を持ちながら、次に失敗しないためにどうすればいいかをアドバイスしてください。
後輩指導は自分の成長にもつながります。まずは後輩にとって尊敬できる人になれるよう努力してみましょう。看護師としてのスキルだけでなく人間性も含めて、「お手本にしたい」思われるような先輩になることで自ずと後輩は成長してくれます。「他の人の悪口はいわない」「必ず感謝の気持ちを伝えるようにする」など、簡単なことからでも構わないので実践していきましょう。
イライラを解消するために、日頃からストレスケアに取り組むことも大切です。仕事が終わった後や休日にも嫌な気分を引きずらないようにしてください。仕事以外の時間はしっかり気持ちを切り替えてリフレッシュしましょう。例えば、誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちは楽になります。自分だけで抱え込まないで、時には周囲に相談してみましょう。